各候補への応援回りなど、積極的な関与に慎重論も出始めている。(太田晶久、岡田遼介)
選対本部開所式を欠席
23日に党本部で開かれた都議選の選挙対策本部の開所式。都連会長の井上信治衆院議員は、都連幹部らを前に「党本部として国政選並みの体制で戦うと約束いただいている」と強調した。
党本部を代表してあいさつした森山幹事長は「日本の将来を決めるぐらい大事な選挙だ。党本部としてできるだけのことはする」と訴えたが、首相は式には姿を見せなかった。
首相は周囲に、要請があれば応援演説に入ると意欲を示している。今年と同様に参院選を目前に控えた2013年の都議選では、幹事長として当時の首相と手分けして各地で応援に回った。その結果、59人全員の当選を果たし、参院選での圧勝につなげた。
自民の武見敬三・参院議員会長は「都議選に勝たずして、同時に行われる参院選に勝った歴史はない」とし、都議選の勝利で勢い付けることが重要だと訴える。
だが、今回は12年前と情勢が大きく異なる。読売新聞社が今月16~18日に行った調査で自民を投票先に選んだのは18%で、大敗した09年とほぼ同じ水準だった。
都議会自民会派は昨年、政治資金パーティー収入の不記載問題が発覚し、批判を浴びた。党本部は「『政治とカネ』の問題が逆風につながっている」と見ている。
首相が積極的に関与して敗れた場合は責任論にも発展しかねず、首相周辺は「公務に専念し、応援に入ることは控えた方がいい」と語る。
小池都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」に追い風が吹き、自民が大敗した17年の都議選では、当時の首相は街頭演説に1回しか立たず、選挙戦と距離を置いた。
もっとも、内閣支持率が低迷する中、「そもそも首相を応援弁士に呼びたい候補は少ないのではないか」(ベテラン)との声もあり、結果的に首相の出番が少なくなる可能性もある。
都連内では「今回は党派色を極力消して戦う候補が多くなるのではないか」との見方が出ている。
https://www.yomiuri.co.jp/election/togisen/20250524-OYT1T50003/
【岸田文雄前首相、自公連立の組み替えに言及】参院選で自民、公明両党が敗北し、参院の過半数を割った場合は 「連立のあり方検討」
https://talk.jp/boards/newsplus/1748017373
引用元: ・【読売新聞】参院選の前哨戦、東京都議選(6月22日投開票)自民党苦戦なら石破首相責任論も・・・武見敬三・参院議員会長 「都議選に勝たずして、同時に行われる参院選に勝った歴史はない」