免税購買客数は5.4%減の53万6千人と38カ月ぶりに前年割れに転じた。1人当たりの購買単価は37.4%減だった。同協会の西阪義晴専務理事は「訪日外国人客の多様化が進んだことによる消費動向の変化や、昨年比で円高に振れる中で慎重な買い物をしている側面がある」と分析する。
訪日客の消費鈍化は各社の業績にも表れている。30日に発表を控える高島屋の2025年3-5月期の連結営業利益は前年同期比で2割強減少し、130億円程度となったもよう。営業損益の悪化は同期間としては5年ぶりとなる。
今後の動向について、西阪氏は「24年6月以降も高水準を維持していたため、当面は(前年比で)厳しい状況が続く」と指摘。集客や客単価増に向けた取り組みとして「訪日客と1対1の関係を築くことによるリピーターの拡大や、日本らしいコンテンツ」を挙げ、各社の施策に期待を示した。
商品別でみると、主要5品目では食料品(1%増)のみプラスだった。手土産や記念日需要で菓子・総菜が好調だった。高級ブランドを含む身のまわり品(21.1%減)と衣料品(7%減)は4カ月連続でマイナス。雑貨のうち、化粧品(0.7%増)は39カ月連続でプラスを維持している。
地域別では、東京23区や大阪市など全国10大都市は8.4%減と4カ月連続のマイナス、10大都市以外の地方は1.6%減と8カ月連続の減収だった。国内売上高は0.8%減と免税に比べれば堅調だが「富裕層を中心にした客単価の上昇で支えられている」(西阪氏)といい、外部環境による消費動向の変化などにリスクが残る。
6月1-18日の主要百貨店の売上高は前年同期比10.4%減だった。
日本経済新聞 2025年6月24日 17:56
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC241ZO0U5A620C2000000/
引用元: ・5月の百貨店売上高、4カ月連続減 免税の購買客数伸び悩む [蚤の市★]
客少ないから気持ちいいのよ