精子や卵子などの生殖細胞が、オスでは寿命を縮め、メスでは逆に延ばす働きをしていることを魚で突き止めたと、
大阪大などの研究チームが発表した。寿命に性差が生じる理由の一つと考えられ、論文が国際科学誌に掲載された。 人を含む多くの動物で、メスはオスより寿命が長い傾向がみられるが、その詳しい仕組みは分かっていなかった。
比較的短命なマウスでも寿命が数年あり、実験に時間がかかることから研究が難しかった。
大阪大の石谷太教授らは、新たな実験動物として、アフリカに生息する体長4センチ前後の淡水魚で寿命が数か月ほどの
「ターコイズキリフィッシュ」に着目。
遺伝子の働きを操作して、生まれつき生殖細胞をできなくすると、オスは寿命が平均13%延びたが、メスでは逆に7%短くなり、差がほぼなくなった。
精子をできなくしたオスを詳しく調べると、肝臓でカルシウムやリンの代謝と深く関わる活性型ビタミンDが多く作られ、
筋肉の再生能力や骨の量などが維持されていた。
卵らん (魚類の卵子)ができないメスでは女性ホルモンが減少し、血液を凝固させるたんぱく質が増え、血管に血の塊が
詰まるリスクが高くなった。(以下略)
読売新聞 2024/06/16 09:28
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240616-OYT1T50042/
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引用元: ・【研究】精子できなくすると一生が13%延びた…短命の魚で解明、雌雄の平均寿命差の理由の一つか[R6/6/16]