山尾氏らの公認に反発し、国民民主党からの出馬を取りやめたのが弁護士の川崎貴浩氏だ。
川崎氏は昨年10月の衆院選で国民民主党が躍進後、一般公募で手を挙げ、同党公認で全国比例候補に選ばれた。
しかし、山尾氏らの公認発表の5日後の5月19日に公認を辞退した。川崎氏はこう憤慨する。
「山尾って、これはないわと思いました。この党あかんと愛想尽きました」
■「プラチナチケット」と歓迎されたが…
川崎氏は4月2日に国民民主から比例区での公認内定が発表されていた。人気が高い国民民主からの
出馬となれば当選の可能性は大で、周囲から「プラチナチケット」と歓迎されていた。しかし、公認内定後も、同党の対応はおかしかったという。
川崎氏の公認内定が発表された4月に、国民民主が維新の元衆院議員の足立氏を大阪選挙区から擁立予定というニュースが流れた。
「私は東京で弁護士をしておりますが、出身は大阪です。党からは『大阪で経験がある足立氏とセットで活動すればいい』
とアドバイスを受けました。その準備にも入っていたところ、急に足立氏の大阪選挙区から出馬はなしという報道があった。
そこへ、私の面接を担当してくれた浜野喜史参院議員から『大阪選挙区の候補者を改めて選考しなければならないが、
その選考に入る意思はあるか』との連絡があり、『ぜひ』と即答しました」(川崎氏)
比例区ではなく大阪選挙区から出馬するとなれば、選挙の態勢、ポスター・ビラの発注など、
大幅な変更が必要だ。だがその後、1カ月ほど経過してもなんら音沙汰がなく、
ゴールデンウイーク明けに党本部に連絡をしても「待て」というばかりだったという。
その間に、国民民主の平岩征樹衆院議員(比例近畿)が偽名や偽った職業を使って不倫していた不祥事が発覚し、
平岩議員は離党。さらに、山尾氏の公認が決まった。
「山尾氏の不倫疑惑の相手の元妻が自殺したという報道がありました。しかし、
山尾氏は今までそれに関してまともに説明も釈明もしていません。そういう人物を国民民主党が擁立するということで、
不信感が募りました。光り輝く国民民主党と思っていたが、結局は昔の旧民主党と同じじゃないかと」
川崎氏は国民民主党の組織力にも不安を募らせたという。
「国民民主党の公募に応募し、その後面接をしたのですが、最初の打ち合わせの場所は私の弁護士事務所。
そこで大阪の責任者という方から名刺をもらったのですが、携帯電話の番号だけで、
どうも大阪にはしかるべき拠点がないことがわかった。2回目は大阪での面接で、
行ったのは赤十字会館内にある国民民主党支持の組合関係の事務所。とても政権を担える党じゃないことが見えてきました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c18582331a4fc898cb6651ba4670ab622846b25?page=2
引用元: ・山尾ショックでグダグダの国民新党 出馬辞退の弁護士『国民新党は小学校の生徒会以下の組織』 [784885787]
山尾氏らの擁立が発表された直後、川崎氏は出馬辞退を決め、浜野氏にスマホのSMSで、
〈遺憾ではありますが、御党からの全国比例での出馬を辞退させて頂きたく存じます。
なお、追って本日付の書状にて詳細をご連絡させていただきます〉
と送信したところ、
〈了解致しました。党本部宛に送付下さい。浜野〉
というメッセージが返ってきただけで、何も聞かれなかったという。
「弁護士の仕事も新規の案件は断って選挙に専念してきた。それなのに、
辞退の理由も聞かれず、1行ほどのメッセージで終わり。まあ、そういう党なんでしょうね」
川崎氏はあきれた様子だった。
その後、山尾氏は6月4日に自身のSNSで、出馬に向けた記者会見を開くことを発表した。また、大阪選挙区から女性医師が出馬会見を予定している。
■「政権与党に入るには危機管理が不十分」
政治評論家の田村重信氏はこう指摘する。
「山尾氏の擁立が、国民民主党の大失敗。高止まりしていた支持率が急降下しました。
これを参院選までに支持を戻すのは至難の業です。選挙前にこれだけ、スキャンダルが出るのは
政権与党に入るには危機管理が不十分で、経験があまりに足りないという見方が自民党では強い
。国民民主党の人気はもって東京都議選くらいかな。参院選ではそう大きくは勝てないでしょう」
玉木氏が内閣不信任案の提出をせかすのも、国民民主のボロがこれ以上出る前に、急いで選挙をしたい思いがあるのだろう。